身体に悪いサラダ油・身体に良いサラダ
中島歯科院長のお話しです
油 (脂肪、脂肪酸)
【脂肪の必要性】
人間の身体は、約60兆個の細胞でできている。
その約60兆個の細胞の一つ一つの外側にある細胞膜は、
脂肪とタンパク質でできている。
細胞の活動を円滑に行うには、良質の脂肪(必須脂肪酸)が必要である。
なかでも「脳」においては、重量約1.300gの内
60%は脂肪である。
従って、脳の神経細胞が成長し機能するためには、
良質の脂肪が必要であり、充分に摂ると、
細胞膜を新鮮にみずみずしくし、「脳」が働き「こころ」が生まれ、頭の働きが良くなる。
- 我々は、約半世紀もの間、動物性の油は血液中のコレステロールを増加させるので控えた方が良く、身体に良いとされる植物性を摂るようにと教育されてきた。
- 精製された植物油をサラダ油といい、大量生産され食卓や加工食品に続々と登場し、すべての人々が口にするようになった。
- 現在、医療技術が進歩し、社会環境も大きく改善されたにもかかわらず、病人は減るより 増加傾向にある。ガン、心疾患、
脳卒中の三大疾患をはじめとして、認知症、うつ、発達障害などの脳や心の病も急増している。
- サラダ油やその加工食品がすこしずつ細胞の破壊を続け、身体に異変をもたらしている可能性が非常に大きい。
身体に良いサラダ油と、身体に悪いサラダ油が有ることを知ることが大事である。
【サラダ油に含まれるリノール酸の3つの欠点】
リノール酸は必須脂肪酸で、食事から摂らなければならない。
野菜から摂る場合には問題ないが、サラダ油から摂ることは避けた方が良い。
特に、次にあげる欠点を、良く知っておかなければならない。
- リノール酸を加熱すると「ヒドロキシノネナール」をいう非常に強い神経毒(神経を破壊する毒)を作る。
サラダ油は、精製される過程で2度の熱を加えられており、店頭に並んでいる状態で、すでに、多量のヒドロキシノネナールを含んでいる。さらに 加熱料理に使うと、3度目の熱を加える事になり、大量のヒドロキシノネナールが発生する。
ヒドロキシノネナールは、認知症、うつ、ひきこもり、心疾患、アルツハイマー病、パーキンソン病、肝臓疾患、癌を引き起こす。
- リノール酸は、体内で代謝される時に炎症を起こす物質(プロスタグランディン、ロイコトルエン)を発生するので、炎症を起こしやすい。
過度の摂取で乾燥肌、かゆみ、乾癬(かんせん)、アトピー性皮膚炎、花粉症、炎症性腸疾患、肝炎、気管支炎などを引き起こす。
- サラダ油を水素添加してトランス化したものを「トランス脂肪酸」という。これはマーガリン、ショートニング
サラダ油から作られたマヨネーズなどに入っている。
トランス脂肪酸は、善玉コレステロールを減らし、悪玉コレステロールを増やす。細胞膜を破壊する。活性酸素を沢山作る。
脳はトランス脂肪酸のダメージを受けやすく、認知症、うつ、
記憶障害、などを引き起こす。
他に、動脈硬化、心疾患、老化促進、ガンなどを引き起こす。
【身体に悪いサラダ油】
精製の過程で熱処理されているもの
◇紅花油(サフラワー油)リノール酸77%含有
アメリカ産のハイオレック品種はリノール酸含有率が12~13%と低く、オリーブ油に似ていて使える。
◇コーン油 リノール酸68%含有
◇大豆油 リノール酸53%含有
◇菜種油(キャノーラ油)リノール酸22%含有
原料はカナダから輸入され、日本では最も大量に消費されている。
あっさりとしていて、LDL(悪玉コレステロール)を下げる効果のあるオレイン酸の含有率が多いが、ヒドロキシノネナールの事を考えると避けた方が良い。
◇パーム油 リノール酸は10%で、含有率は低い
アブラヤシの実から作られる。
インドネシアとマレーシヤが世界の生産量の86%を占める。
安い。
ビタミンEとβ(ベーター)カロチンが多く、酸化されにくい。
残留農薬、精製過程の不備による油の劣化、トランス脂肪酸の混入、BHA(酸化防止剤だが、発がん性がある)などを考えると使わない方が良いが、現実には加工食品には広く使われている。
< 例 >
せんべい、クッキー、ビスケット、ポテトチップス、
アイスクリーム、インスタントラーメン、ケーキ、
チョコレート、フライ・・・
【身体に良いサラダ】
精製の過程で、熱処理されていないもの。
- 亜麻仁油(あまに油)、フラックスシードオイルとも言われる。
カナダや北海道で栽培している亜麻の仁(種子)から採る。
<成分>
α(アルファ)リノレン酸 54~57%
オレイン酸 20%
リノール酸 13~16%
他は、飽和脂肪酸
熱により酸化されやすいので、加熱してはいけない。生で食べる。
花粉症、 アレルギー、アトピーの人は、毎朝小さじ1~2杯の
亜麻仁油を飲んでみる。 2~3か月は続ける。
身体に悪いサラダ油、マーガリン、マヨネーズ、ケーキなどをやめる。3か月経っても 効果が無い場合は、それ以上続けても効果が無い。
◇えごま油(しそ油)
えごま(荏胡麻)はシソ科の草。平安時代から栽培されている。
α(アルファ)リノレン酸がとても多い。
加熱してはいけない。 生で食べる。
◇オリーブ油
エクストラバージンオリーブオイルに限る。
安いオリーブオイルは、身体に悪いサラダ油と同じで、避けた方が良い。
LDL(悪玉コレステロール)を下げるオレイン酸を、70~80%含む。
抗酸化作用が強い天然フェノールを含む。
また、オレオカンタール(ピリッとした辛味と苦味の成分)は、
炎症を抑え、神経細胞の伝達を良くし、抗酸化作用がある。
◇ごま油
<成分>
リノール酸 45%
オレイン酸 40%
飽和脂肪酸 15%
微量成分のリグナン化合物(セサミン、セサモリン、セサンゴリン、セサミノール、セサモリノール)は抗酸化作用が強い。
加熱料理に使える。 てんぷら油としては、最高と言える。
◇米ぬか油
<成分>
オレイン酸 42%
リノール酸 37%
植物油では、唯一、γ(ガンマ)オリザノール(抗酸化物質)を含み、更年期障害の女性に効果的である。
ビタミンEの含有量が多い。
加熱に強く、てんぷらやフライに最適である。
成分中のトコトリエノールは、ビタミンEの約50倍の抗酸化力があり、スーパービタミンEとも呼ばれる。
また、植物ステロールは、コレステロールの吸収を阻害するので、
血中コレステロールを下げる。
著書に「歯原病」
神経を抜いた歯が引き起こす
さまざまな全身の病気
様々な全身の病気は歯原病かもしれません
歯原病は隠蔽されてきたお話しです。
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