谷川孝義(木室ミヱコ)の父の ほら吹き話
父は 山と木が大好き 山仕事では素晴らしい仕事をする人です。
椎茸取りに行っても 檜(ヒノキ)の成長具合ばかり見てる
椎茸の原木の上の部分しか見ていない
椎茸原木の下の方に椎茸の取り残しが 沢山あり
私と姉は父が椎茸を取った後は必ず
見直して椎茸を原木から取る作業をしていました。
2番目に本を読む事が大好き
いつも 父がいたところには本が散乱していました。
父の回りに家族や 親族 知人が集まると 父が笑い話を始めます。
知らない人までが集まるのです。
【父のほら吹き話】
谷川孝義のほら吹き話 2013年5月4日
別府 絶景の宿 さくら亭 2階リビングにて
【父の話】
曾呂利新左衛門(そろりしんざえもん)
豊臣秀吉に仕えた 御伽衆(おとぎしゅう)だったらしい。
御伽衆とは、「主君の側(そば)に召し出されて政治や軍事の相談役となり、
また武辺(ブヘン)話や諸国の動静を伝えたり、
世間話の相手も務めた側近」だそうです。
武辺話というのは、
古今の戦さの話や武器や馬にまつわる話など、
武士同士の話題という意味らしい。
■豊臣秀吉は 沢山の御伽衆を抱えていた。
無学でしたので御伽衆に様々な事を聞いて学んだのかもしれない。
(その数800人とWikipediaにはありました。)
ある日豊臣秀吉が 皆にほら吹き話を勧めた
一番大きいホラを噴いた人が勝ち
父が話す
豊臣秀吉の先生 曾呂利新左衛門 作
「富士山に腰うちかけて昼寝せば 足は九州の南端にあり」
曾呂利新左衛門 作
「天と地と手に手に丸めて ぐっと飲み込む」
それより大きい話
福島正則(曾呂利新左衛門のまね)
「天と地と手と手で丸めて鼻毛の先で丸めて
吹き飛ばす」
余りに先生のマネでその上を行く話をする為
曾呂利新左衛門(そろりしんざえもん)が泣きだした
ところ
豊臣秀吉が
では
小さい話で勝負しなさい
曾呂利新左衛門(そろりしんざえもん)
「蚊の流す涙の中の中島で地引く村の人々 」
曾呂利新左衛門(そろりしんざえもん)のまねでその上の話をする
「蟻の子が流す涙の中島で いさごを捕り 地引く村の人々」