青梅の活用方  中風 口が開かない

FMきらら放送原稿  2019年4月12日

 

 

春は梅の季節

梅が出そろいます。

梅は梅肉エキス等 色々な活用法が御座いますが

此処では 梅を中風になった場合の活用法をご紹介します。

 

漢方薬では 脳幹出血 脳幹梗塞 くも膜下出血等は

中風として手当します。

 

萬病回春 漢方の専門書 北京語の古文体で記載しています。

 翻訳しました。

 

中風で倒れて 言葉がしゃべれない場合は

皂角(さいかく)と細辛(さいしん)を主とする

 

痰の氣が 塞がり体が不自由な場合 

南星(なんせい)と木香(もっこう)を主

 

語言が塞がり言葉がしゃべれない場合 

石菖蒲(せきしょうぶ)と竹瀝(ちくれき)を主

 

口や目が曲がっている場合

 防風(ぼうふう) 羌活(羌活) 竹瀝(ちくれき)を主

 

手足が不自由な場合 防風と羌活を主

 

左半身が麻痺の場合 川芎(せんきゅう) 当帰(とうき)を主

 

右半身が麻痺で氣が虚の場合 

人参(にんじん) 白朮(びゃくじゅつ)を主

 

 

 

袪風の剤

烏梅擦牙關方 口が開かない

中風で口が閉まって開かないのを治す

※胃は陽明の脈が頬骨に伝っている

歯の間に入っている

風や寒が当たると軽いのは戦慄鼓領

重いのは則ち 閉まって開かなくなる

中風なのに口が開いて閉まらなくなるのもある

これは筋が先に絶えちゃうから

中風して倒れて口が開いて閉まらないのは治らない

烏梅(梅)青梅

 

梅で歯ぐきをこする

涎がでたら則ち開く

 

此れは足の陽明(胃) 足の厥陰(肝臓)の薬なり

酸が先に筋に入るから 木は土を尅する事が出来るから

 

 

※酸は木に属する

陽明の胃は土に属する

(酸が土を尅する)

酸によって 牙關が柔らかくなるから開く

若し 鉄の器具で開けた場合

その歯茎を傷つける恐れがあるから。