脳脊髄液減少症の方 五苓散は症状を悪化させます。

 

 

脳脊髄液減少症の方がよく処方されている漢方薬の中に

五苓散があります。

五苓散は利尿薬です。

猪苓 茯苓 白朮 澤瀉 桂皮の 5品目の

製剤で構成されています。

 

脳脊髄液減少症の方の症状に照らし合わせますと

五苓散によって 症状を悪化させています。

 

脳脊髄液減少症の方は

頭痛 締め付け痛  眩暈 耳詰まり 鼻づまり 鼻水 目のカスミ 

胃腸の不具合の方が多く  腰痛 肩凝り痛

その上 息苦しい 体が重い 手足が冷たいが上半身は熱い火照る

肩が痛い 首が凝る  浮腫み 便秘 等々の特徴的 症状があります

 

上記は上半身の肺臓が熱をもっている症状です。

為に水(水分)を飲みたいとなります。

特に冷たい水を飲みたい

冷たい水分はのど越しがよく 必要以上に水分を摂取してしまいます。

上半身(肺臓が熱)を持つと言う事は

肺臓の熱(火)が考えられます

肺臓が熱(火)だと筋肉が萎縮して縮むという東洋医学の言葉があります

締め付け痛 頭痛 腰痛 肩凝り痛 息苦しさがそれに当たります

 

肺臓に熱(火)のある方が桂皮を服用しますと

余計に肺臓に火を付け 体が火照る 暑い 

咽喉が乾く症状がますます酷くなります。

特に今の季節 気温が上昇 暑い季節は

余計に体が火照り 火照りで眠れなくなる程の方も居られます

火照る体は夜中に汗を沢山掻きます

汗を掻かきすぎると津液(ちんえき)を無くすといい

肌が乾燥し 乾燥した肌は皮膚病を発生しやすくしますし

その 乾燥が筋肉に行きますと筋が痛い 凝るとなります

頭痛 肩凝り 腰痛 関節痛 首凝り 肩凝り がそれです

 

五苓散を服用する事は桂皮が体を温め 

火照りを助長させる

水を沢山摂取する 

 

また脳脊髄液減少症の方は 不眠の方が多いのですが

桂皮は不眠の時には絶対に用いてはいけない製剤です

肝臓に火をつけて 不眠を助長させるのです。

 

 

咽喉が乾き 水を沢山摂りすぎて

水が胃腸にたまりますとその水は上の頭を攻撃します

頭に水(湿)が攻撃(溜まれば)目眩

耳に水が溜まり 耳の血管が太く成れば耳が詰まり 難聴 耳鳴り

鼻に水が上がり 鼻に水がたまれば 鼻水  鼻の血管が膨らみ

鼻づまりとなり口呼吸となります。

 

目のかすみは胃腸の湿が上の頭に上がり 水で眼圧が上がりますと 

白内障 緑内障の如くに目がかすんできます。

 

五苓散は利尿剤で 尿が出ない事が原因で 浮腫みが酷い時のみ服用します。 

この場合 尿が出ない為に浮腫む症状です

尿が出て浮腫みが取れれば 則中止しなければなりません

何故? 

腎臓は水(津液)を肺臓の親から貰い 元気に動いている臓器です

潤いが必要な臓器です

水が(津液)重要です  (飲む水分と違います)

 

五苓散は利尿剤ですので 飲み過ぎると腎臓の水(津液)を奪い

腎臓を悪化させます

 

以前 柴苓湯 (五苓散と小柴胡湯の合剤)を長期間(5年以上)連用

して人工透析となり来局された患者様が居られました

5年以上連用したために

クレアチニン値;8.5 尿素窒素値;100 E―GFR;8.5

殆ど手遅れ 人工透析を宣告される数値です

これは漢方薬の副作用とは言いません

症状と処方が一致しない 

処方間違いで発生した症状です

正に腎臓の津液を奪い腎臓を弱体化させる処方です

 

冷え性の患者さんに寒冷剤を与えて冷やす死に至らしめた医師もいます

熱傷の患者さんに熱を与える温める温剤を与えて死に至らしめた医師がいます 

このような場合 処方した人は罪が深い

1000年もの昔 中国では裁判にかけられ

100叩きの刑罰と3年間の牢獄です

非常に罪が重いのです。

 

冷え性の方には温剤で温める

熱症の方には寒冷剤で冷やすが基本です

 

五苓散は利尿剤(尿が小量しか出ない為の酷い浮腫みに使用します)

小柴胡湯は 風邪の和解剤

(吐き気 不眠 寒熱 食欲不振 倦怠感 )の時に服用します

このような漢方薬は症状が治まれすぐに中止しなければなりません

小柴胡湯は5日単位で お渡ししています。

 

利尿剤の五苓散は10日以上使用する事はめったにありません

服用直後から浮腫みが引いていくからです。

五苓散連用で腎臓の水(津液)が無くなると言う事は腎臓の弱体化

やがて 腎不全→透析等に繋がります

 

 浮腫みには色々な原因があります

肝臓 腎臓 肺臓 心臓 腎臓どの臓器が原因でむくんでいるのか?

各臓器を強化する事で 自身の体が余分な水分を排出する

体づくりをする事が大事です。

 

気は水圧 水の道を管理しています

気を益す事で 尿や汗や大便から余分な水分を一気にだすため

浮腫みが取れるのが早い 17日以内に浮腫みが取れて

小顔になり体が軽くなり 服のサイズが小さくなる為分かります。

 

浮腫みが取れる場合 一気に大量の下痢

気持よくスッキリ便 (腹痛も頭痛も無い)

下痢便で出す方法を体は殆ど選択しています

 

体が考えます 

どのような方法をとれば 体が一番早く立ち直れるのか?

漢方薬は人間の体に治癒力を与え 治すためのお手伝いです

 

五苓散で浮腫みをとる事を続けますと 腎臓の水が枯れて

やがて 腎臓に色々な病状が発生します。

 

五苓散は体の津液を奪う為

便秘症の方が服用しますと

腎臓が乾燥し便秘が発生します。

大便が 硬くて硬くて肛門が切れそうで出ない方の便秘は腎臓を潤わせる事で便秘

をしない体に立て直すのです

五苓散は便秘症の方が服用しますと大便が硬くなり

便秘症となります

 

熱は気を食べるといいます

火照る体に桂皮を使用して温めますと

気が不足して 脱力感 食欲不振 消化力低下となります

 

気は水圧 水の道を管理しているため 気が不足しますと

水分を体外に排出できずに浮腫む  体が重い

水は重い性格ですので 下の方の手や足に落ちて溜まる

座る作業の多い方は お尻に水分がたまる 痔になりやすくなります

 

その結果 上半身は熱く 

下半身は水が沢山で 濡れたタオル状態

冷たく同時に重い 足が浮腫むとなります

 

気は毒素を排出する力 白血球の世界です

気が不足しますと 体のデトックス効果が低下して

痒みや湿疹 出来物や腫瘍 アレルギーが発生しやすくなります。

 

 気は消化力 消化吸収力をつける力です

気が不足しますと 消化力 消化吸収力が低下する為 

胃腸が弱体化します

 

胃は全ての臓器の総司令長という言葉があります

食物を消化吸収して 気と血と津液精液を作り

各臓器 五臓六腑に供給する

胃腸が弱体化すると言う事は車にガソリンが入らないと同じ事

車にガソリンが入らなければ車は動きません

全ての病気は胃腸の弱体化から始まると考えています。

 

脳脊髄液減少症の方の舌の裏です

静脈血管が黒々しています

静脈血管は 

瘀血(死んだ血 汚れた血 )や老廃物 二酸化炭素を運びますが

健康な人の舌はこの様な色は有りません

綺麗な肌色です

この黒い静脈血管は毒素とみなします

毒素は体に熱を与えます

例えとして 癌の方はこのような舌をしています

癌の方は体が火照る為 氷のような冷たい物を摂取したがります

脳脊髄液減少症の方は舌の裏の静脈血管が黒々しています

体が熱く火照るのです

口が乾く そのような方に 

桂皮含有の五苓散を服用させると言う事はガソリンに火をつけると同じ事です。

 

 

 

 

 

 

 

 

写真は下記の症状の方の静脈血管です

黒々しい血管です 

漢方薬を服用前 問診時の舌です

 

2020年6月2日症状】

交通事故(H307月と9)

脳脊髄液漏出症・胸郭出口症候群 と診断。

背中の痛み

酷い倦怠感

身体が重い

めまい

朝、しばらく起きられない

過眠傾向

家事もほとんど出来ない

浮腫み

酷い便秘

過緊張で身体に力が入る

顎の痛み

頭痛

排卵日から生理前まで症状悪化

顔が四角く男顔になる(生理始まると元に戻る)

肩や背中、肩甲骨周りがガチガチに固まり痛い

ほんの些細な事で横になる程キツイ。

眩しくて目が痛い(太陽光、照明、スマホ)

頭が回らない

記憶力低下

本や書類読めない、分からない

循環が悪くなるためか、アレルギー症状が悪化。痒み等。

 

 

【症状(主訴)】

2015の初夏くらいから

●熱が出やすい-3839

●インフルエンザのような悪寒がする。

 悪寒がひどくても熱が出ない時もある。

●疲れやすいだるい、重い。

 何かをするたびにどっと疲れる。

 特に去年の冬前からひどくなった。

 仕事-2月くらいから2か月休み、

 勤務時間も減らした。

●甲状腺腫瘍がある

【既往歴・手術歴・ケガ】

2歳、5歳の子どもの妊娠中、

 切迫早産で絶対安静だった。

 出産時の出血が多めだった。

2015/11鼻炎のレーザの手術

上記症状の方に登場して頂いたブログです

交通事故で脳脊髄液漏出症で家事できないが漢方薬で全快です。

 

株)オータニ漢方薬局

代表取締役社長

木室ミエ子

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