同じ処方なのに 漢方薬が効かない ツムラ
患者さんから よく質問を受けます。
先生
今 病院から頂いた漢方薬が
手元にあるのですが
飲んでいて宜しいでしょうか?
※木室ミヱコ
ええ 宜しいですよ
今のあなたの症状でしたら
その加味逍遥散効きますよ。
不眠 吐き気 油ものや肉類が食べれない
おならが良く出る 脇腹が張る 下腹も張る
お酒を呑むと 下痢しやすい
イライラする 手足がしびれる
肝臓の血液検査の数値
GOT(AST) GPT(ALT) γーGPT
が基準値以上
生理前症候群 (PMS)の症状がきつい 等々
肝臓の機能低下から起きる症状です。
貴方には
上記に当てはまる肝機能低下の症状がありますから
加味逍遥散服用されたら
効きますよ
服用されて下さい。
所が先生 この漢方薬 効かないんです。
何故でしょうか?
ツムラさんの漢方薬は何故
効かないのでしょうか?
ツムラさんの漢方薬には
乳糖でんぷんと賦形剤が入っています。
乳糖でんぷんは甘く
薬を甘くする働きがあります。
※木室ミヱコ
漢方薬は甘ければ飲みやすいと
勘違いしている製薬メーカーがあります。
漢方薬に甘さを入れて
味を調整するのは大きな過ちです。
漢方薬は味で効能効果を決定します。
苦い味は 黄芩や黄連 黄柏 山梔子
などのような苦い味の製剤は 熱を取る
(熱が有るときは苦い味を欲しい)
酸の味は 引きしめる 筋肉を引きしめるのです。
(鯖寿司がこれです。酢で鯖をしめるのです)
甘い味は 筋の張り 凝り 緩める
( 筋が凝ると甘い味が欲しいと言う事です)
元気を補う
(疲れたら甘い味が欲しい)
辛の味は発散させる 汗を出す
発汗させて熱や体温を下げる 又は乾燥させる。
塩 鹹い味は 硬い物を軟らかく溶かす
塩モミしますとナスもきゅうりも柔らかくなりますね
それぞれに味には意味があるのです。
苦い味を緩和させるために
乳糖でんぷんを入れる製薬メーカー
そろそろ考えなおしては如何ですか?
熱が有る時にリポビタンDを
飲まれた方にはお分かりになられると思います。
リポビタンDは非常に甘いですね。
しかし
この甘さが 熱を持っている時には苦く感じます。
飲みたくない。
そうです。
身体に火や高熱が有る時は苦い味が欲しいのです。
そして
その苦味を感じない
または 飲みやすい 美味しいのです。
身体の状態により
味の感じ方が違ってくるのです。
火や熱が身体に在りますと
苦味を感じない 又は 苦味が美味しいとなるのです
しかし
火や熱が消えますと
急激に苦味を感じ 飲めなくなります。
例えとして
中耳炎の場合 腎臓に火がありますので
黄柏 知母等 腎臓の火を出す製剤を使用します。
非常に苦い味です。
火や熱の無い人は 大人でも
鼻から この製剤が入っただけで口が苦くなります。
幼児の場合
細胞が若いですから細胞がきれい
そのために 苦味を嫌がります。
ピーマンやホウレンソウでさえ 苦味で食べれない
しかし
そのような幼児が
中耳炎の時はこの苦味剤を嫌がらずに飲むのです。
そして
中耳炎が治ったとたん
急激に 受け付けない
服用しないのです。
病院で検査してみたら 中耳炎が治っていた。
何故?
苦い味が熱や 火を取り除くからです。
だから
暑い夏にニガウリを食べたいと言う事です。
味を甘く味付けすれば
飲みやすくなると考える製薬メーカー
漢方薬は味で効能効果が分かれると言う事を
分からないのでしょうか?
分かっているならば
乳糖でんぷんをいれる筈がないのですが
乳糖でんぷんを漢方エキス剤に入れる事は
大変不思議です。
管理薬剤師清水先生が調べて下さいました。
ツムラの漢方薬の添加物の割合をいくつか調べました。
全体を調査したものは見つかりませんでした。
34%から80%で主成分以外の添加物が含まれていました。
これらは一例ですが、大方同じような結果かと思われます。
下記は 添加物の含有率です。
医療用医薬品:大黄甘草湯の主成分の割合
1.5g/7.5g=0.2(20%)80%は添加物
第二類医薬品:大黄甘草湯の主成分の割合
0.75g/3.75g=0.2(20%)80%は添加物
医療用医薬品:防已黄耆湯の主成分の割合
3.75g/7.5g=0.50(50%)50%は添加物
医療用医薬品:六君子湯の主成分の割合
4.0g/7.5g=0.53(53%)47%は添加物
医療用医薬品:平胃散の主成分の割合
3.25g/7.5g=0.43(43%)57%は添加物
漢方薬は飲み試してみて 効能効果を掴むのです。
腰痛が起きた時は この腰痛はこの製剤で効く筈
飲んでみて 利いた
やっぱり この製剤で効くんだ
と 漢方に従事する人は
効能効果を飲んでみて体験して
薬の効能効果を掴むのです
しかし
味が薄いと それが出来ないのです。
賦形剤が入らない漢方薬は 即効性です
※木室ミヱコ
私の漢方薬は
乳糖でんぷんや 賦形剤は一切使用しません。※
急性疾患でしたら
ただちに 直後や 1~2分に分かります
例えば 口内炎
水も浸みて飲めないような口内炎
この症状は横隔膜の火を取り除けば
いいだけですので
火を取り除けば
服用後ただちに 痛みが消え
水が浸みなくなります。
口臭の場合
胃の熱や火を取り除けばいいだけですので
直後に 1秒ほどで口臭が消えます。
問診時に個室では
口臭の方は非常にきつい
ですから 口臭改善薬を
プレゼントで服用して頂いています
ただちに 口臭が消えます。
漢方薬は即効性なのです。
そのために
症状と処方を間違いますと
ただちに副作用も出ます。
便秘の人に 白朮や 蒼朮 高齢人参 等々
の胃の湿を取り除く漢方薬を服用すれば
救急車で運ばれるほどに便が硬くなり
病院で便を取り除くという状態になります。
便秘の人でも 便秘で無いのに
便秘と勘違いしておられる方がおられます。
排便力の弱い方です
排便力の弱い方は
胃腸が弱い為に気が不足して
大便を排出する力が弱い
汗を出す力が無く 汗が出ない
分娩時には赤ちゃんを出す力が弱い
または 無い人です。
この様な方は
大黄やセンナやアロエでは
下痢したり腹痛を起こします。
冷たい牛乳や ヨーグルトで大便が出る人です。
排便力が弱いですので
逆に 白朮 蒼朮 人参を服用しますと
気を補う事が出来ますので
排便力が出来て 逆に大便がスッキリ出るのです。
」
本当の便秘の方は
胃腸が強いですので
気は旺盛で排便力は有ります。
大便が硬くて
出そうとすると 肛門が切れそうになるのです
だから 大便を出せないのです。
本当の便秘の方は
腎臓の弱い体質の方です(胃腸は強い方です)
ですから
この様な方は便秘を治すには
腎臓を潤う事で
便秘しない人となります。
本当の便秘の人が
白朮や蒼朮や人参を服用しますと
救急車で運ばれる危険性があります。
漢方薬は
その方の体質を掴んで正しく処方しなければ
含有率の高い漢方薬は即座に副作用を起こします。
やせ薬として 販売されている
防風通聖散が服用直後に
下痢をしないというのは
いかに 成分が薄いかと言う事を
証明しているようなものです。
防風通聖散は 便秘の主役と言われる
大黄と芒硝(含水硫酸ナトリウムや含水硫酸マグネシウムです)
が含有されています。
風邪を引いて大便が出ない
その為に
咽喉が痛む 耳が詰まる 頭重感 身体が痒い等々の
症状の時の風邪薬です
大便が出ればただちに
服用を中止しなければならない漢方薬です。
5日分程で風邪は改善する風邪薬です。
しかし 防風通聖散を
常用しても副作用が分からないのは
序々に調子が悪くなるため
年のせいで
弱体化したと考えているようです。
薄い漢方薬ではいつまでたっても
漢方薬の効能効果
副作用までも長期間
掴む事が出来ないのです。
東洋薬行(台湾からの輸入製材)は
大変 お勧めできる 漢方薬です。
東洋薬行さんを扱われている
漢方薬を学ぶ事に力を入れていると考えられます。