東洋医学から考えられるALS(筋萎縮性側索硬化症)や間質性肺炎の発生原因
2006年7月28日のブログで
小柴胡湯 大柴胡湯が間質性肺炎の原因ではないと
お話ししました。
何故 ?
間質性肺炎が
起きるのかがはっきり掴めませんでした。
今 はっきり 言える事は
東洋医学の言葉に
「胃腸が傷つくと肺臓が先に傷つく」
という言葉が有ります。
確かにその通りです。
漢方の現場で感じる事は
胃腸の弱さから
間質性肺炎が始まっているのです。
肺臓は胃腸から気を得て 水を作り
その水を子供の臓器である腎臓に与え
肺臓自身はその水で
各臓器を冷やす役割が有ります。
肺臓は体の中では消防車です。
逆に各臓器に火をつける臓器もあります。
それは 肝臓です。
肺臓自身が水を作れなくなった時に
火や熱が肺臓に発生する
肺炎 や 間質性肺炎です。
だから 肺臓に火が付きますと 体が火照る
熱い(あつい)
東洋医学の言葉「熱は気を食べる」です。
例として
インフルエンザで高熱を出しますと
翌日は体がだるくなります。
微熱がありますと体がだるくなります
「熱は気を食べる」からです。
就眠中でも 体が火照る汗ばむ 熱い方は
翌日 気が不足し脱力感
何もしないのに体が朝からきついのです。
学校や職場に行けなくなるのです。
又 体が火照る 熱いは体の水分を飛ばし
皮膚が乾燥します。
為に皮膚も弱体化
諸々の皮膚疾患を合併しやすくなります。
その乾燥が筋肉に行けば
「肺臓が熱だと筋が萎縮する」
という東洋医学の言葉通り
筋が萎縮して
背中が丸くなる ストレートネックになる
骨が筋の萎縮で締め付けられて
腰痛 関節痛 股関節痛
膝痛 肘痛 肩凝り 首凝り
背中痛 肩甲骨痛
線維筋痛症状態や ALS (筋萎縮性側索硬化症)
へと進行していきます。
その萎縮は脳にまで及びます。
胃腸が弱いですと 脳に充分な血液 酸素を供給できない為
胃弱となりますと 暗記力・記憶力・集中力が極端に落ちてしまいます・
そうです
脳の栄養不足で脳の休眠状態
に脳の萎縮で記憶が消えるがが加わりますと
パニック状態にも陥りやすくなります。
肺臓に関係しているためにそのような症状な方々は
息苦しい 呼吸が浅い 症状が発生するのです。
何故でしょうか?
肺胞という弾力性のある袋が萎縮して固くなり
収縮運動が出来ない為に
息苦しい 呼吸が浅くなるのです。
間質性肺炎の方とALS (筋萎縮性側索硬化症)の
方は原因は同じ所から発生していると
私(木室ミヱ子 )は考えています。
肺臓の熱が原因と考えています。
正常な状態に戻すには
肺臓の熱を取り除き 肺に潤いを与え
肺臓に気を補う。
同時に 気を供給する胃腸を強化する。
肝臓が肺臓に「臓器の継子いじめ」
で水を与えられず
肝臓に火が付いているのであれば
不眠やイライラが発生します。
肝臓の火を消す必要がある場合もあります。
その場合 山梔子や牡丹皮や
龍胆草を使い肝臓の火を消しながら
肝臓を強化する血を作る為に
当帰や芍薬を使用する事も必要になります。
肺臓の病気であるのに単に
関節痛 神経痛の病気と勘違いしやすいのは
そのような 肺臓に熱がある症状がある
為と考えております。
同時に肺臓が熱だと
異常に口が渇き冷たい水を欲しがります。
冷たい水は胃腸と肺臓を傷つけます。
東洋医学の言葉に
「胃腸は温めて乾燥する事」が
胃腸が健康になることなのですが
熱は気を食べるで
気が不足して脱力感となっていますので
水を排出する力が落ちています。
気は体の中で水の道を管理しています。
気が不足していますと
水が還流しにくくなります。
気が体に滞る所に水が溜まる
気の滞る所に腫瘍もできるのです。
水を飲む過ぎて
胃腸にたまった水を
大便や尿や汗から体外に排出する力が不足するのです。
水が胃腸に滞りますと冷えも伴い 胃腸の弱体化です。
肺臓は胃腸から気を受け取り 水を作ります。
胃腸は食物から 気 血 津液 精液を作り
五臓六腑 粘膜 皮膚 骨 全身に供給します。
胃腸が弱体することは
栄養を供給できないと言う事です。
全ては胃が傷つく事に発生の原因があります。
鎮痛薬や抗生物質 抗ヒスタミンでも
間質性肺炎がおきると言われています
それらの薬は胃腸の弱い体質の方には
胃腸を傷つけ
消化力低下 消化吸収力を
低下をさせてしまうからです。
大柴胡湯は表裏の風邪薬
小柴胡湯は風邪の和解剤
風邪でもない 服用する必要もないのに
長期続ければ 胃腸が弱体化します。
黄芩 大黄 柴胡は 肺臓 胃腸 肝臓
の熱を取り除きます
症状が改善すれば 則座に中止しなければ
体を冷やし過ぎて 胃腸を弱体化させていきます。
食欲不振 消化力低下となります。
結論として
間質性肺炎の原因は胃腸を弱体化することから始まる
その弱体化が肺に気を与えて水を作る事が出来ない。
肺臓に火が付く 肺に炎 状態となる
そこから間質性肺炎や間質性膀胱炎等々
全ての症状が発生します。
小柴胡湯 大柴胡湯で間質性肺炎が発生すると
随分 叩かれた時期がありました。
それは
小柴胡 大柴胡湯 の使い方を間違えた事に
原因があります。
下記は2006年7月27日の木室ミヱ子 ブログです
タイトル
「漢方薬に副作用ある?小柴胡湯、大柴胡湯」
大柴胡湯は表裏の剤の風邪薬 で4.8g中
柴胡1.2g 黄芩0.6g 半夏0.6g 芍薬0.6g
枳實0.4g 生姜0.3g 大棗0.6g 大黄0.5~1g
小柴胡湯は和解剤の風邪薬で 4.5g中
柴胡 1.5g 半夏0.6g 人参0.6g
大棗0.6g 生姜0.3g 甘草0.3g
大柴胡湯、には黄芩 大黄
小柴胡湯には黄芩といって非常に冷やす剤
黄芩(オウゴン)は
特に肺臓の熱性を取り除きます。
肺臓の炎症疾患にはとても大きな役割をする、
なくてはならない単味です。
大黄は 脾臓、胃腸、肝臓にいりて尿、
大便を出し吐血、鼻血等
一切の実熱、を出す非常に
大きく熱性を取り除くものなのです。
当オータニ漢方薬局では
大柴胡湯 小柴胡湯は 風邪薬として
症状のごく軽い方は 3日分~
こじらせて長引かせている風邪ですので
5日分をお渡ししています。
常備薬として家庭におきたいという方は
20日~30日ご購入される方もおります。
東京や北海道沖縄
すぐにはバイク便でお送りできない地域の為
常備して頂いております。
上記の風邪薬は
治まり次第ストップしなければなりません。
大柴胡湯、小柴胡湯は風邪をひいてこじらせ
肝臓、胆のうまで風邪が入った症状で
吐き気、寒くなったり暑くなったり(寒、熱往来)
脱力感、食欲不振、不眠、イライラ、
煩わしさ、胸や脇腹が張る、微熱等があり
便秘があるか 下痢、軟便、普通便なのか
どちらであるかによって
処方が決まるのです。
服用期間3~5日で肝臓まで入った風邪の症状は
ほぼ改善致します。
従って服用する場合
風邪の表裏の剤
和解の剤として3~5日で止めるべきであるのに
何年間も服用させた結果
食欲不振となり気力や抵抗力も低下し
軟便や下痢、冷え性→
体力消耗→ 免疫力もなくし
抗生物質も効かない体にしてしまったのです。
間質性肺炎は西洋医薬の
鎮痛薬や風邪薬 抗生物質 抗ヒスタミンでも
長期常用する事で発生する事は実証されています。
大柴胡湯 小柴胡湯で間質性肺炎が発生したというのであれば
これは長期連用しすぎ
正しい 服用をせずに 服用方法を誤った事での結果です。
※木室ミヱ子
間質性肺炎は肺胞が硬く萎縮して空気を取り込めない
息ぐるしい 深呼吸をしようとすると咳嗽をする
筋が凝る 肩凝り 首凝り 背中が曲がる 猫背
筋肉が痛む 特に肩甲骨痛や背中痛です。
醫方集解 の著書に記載されています
肺が熱をもつと筋肉が委縮する
軽い肺の熱は痰に血が付く
酷い肺の熱は吐血する。
間質性肺炎の方は肺に熱がある為 体幹部が熱い
熱は気を食べます。
気が不足しますと脱力感となります。
熱は水分を取り除き
筋肉を乾燥させ 硬く 全身が硬く 委縮
全身の筋肉が痛んできます
身長も脳も縮みます。
記憶が消えるのもそのせいと考えております。
伸縮性の乏しい肺胞となり 呼吸が難しくなります。
大柴胡湯や小柴胡湯は素晴らしい処方です。
上記の漢方薬は風邪薬です。
長期に連用しますと必ず 胃腸障害が発生し
消化不良 消化吸収力低下 栄養を体内に十分に取り込めない
粘膜→ 皮膚 →筋肉の順に弱体化します。
肺に充分は栄養を与えられなければ
肺臓は疲れやストレスで火が上がりやすくなり
間質性肺炎が発症していると
私(木室ミヱ子)は考えております
その証拠に間質性肺炎の方は
必ず胃腸障害があります ※